グローブ

【プロからも絶大な信頼】久保田スラッガーの特徴と手のひら捕球のメリットは?

 

久保田スラッガーのグローブはプロ野球選手からもすごく人気だけどなんで?

といった疑問をこの記事では解決していきます。

 

結論からまとめると、久保田スラッガーは今では野球界で常識になっている手のひら捕球や湯もみ型付けのパイオニアであり、選手が持つ能力を最大限にまで引き出してくれるグローブが特徴のグローブメーカーです。

 

今回はプロからも絶大な人気と信頼を誇る久保田スラッガーの特徴やオススメポイントについてオーダーグローブ専門メーカーであるGRANSTARが紹介していきます。

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久保田スラッガーの特徴と手のひら捕球のメリットは?

そもそも久保田スラッガーとは?

会社名 株式会社久保田運動具店
ブランド名 久保田スラッガー
本社所在地 大阪市北区豊崎7-3-17
特徴 手のひら捕球
湯も味方つけ
内野手から絶大な人気を誇る
オーダー価格 軟式:¥34540〜
硬式:¥58300〜
公式HP https://www.kubota-slugger.co.jp

 

阪神・鳥谷選手、DeNA・大和選手、楽天・浅村選手などゴールデングラブ賞を受賞するような守備の名手が愛用する久保田スラッガー

現西武監督の辻監督も現役時代は久保田スラッガーを愛用し、独特の土手芯の閉じ方は「辻トジ」と呼ばれ、辻監督が1999年に引退して20年経った今も久保田スラッガーで人気の仕様となっています。

 

久保田スラッガー=内野手用

 

プロ野球選手の中にはミズノやゼット、SSKといった大手メーカーと契約していながらもシーズン中ラベルを剥がして久保田スラッガーのグローブを内野手の選手がいるほど内野手からは絶大な人気を誇っています。

このように、久保田スラッガーといえば「内野手用」というイメージが非常に強く野球界には浸透しています。

 

一体なぜ、【久保田スラッガー=内野手用】というイメージが強いのでしょうか?

 

その理由はこれまで常識とされていた捕球方法やグローブの型付け方法とは異なった、より理にかなった方法をアプローチし、その久保田スラッガー独特の捕球方法と型付け方法が今では野球界の常識にまで浸透したからだと思います。

 

久保田スラッガーのグローブの特徴は大きく下の3つです。

・手のひら捕球
・湯もみ型付け
・エッジ機能

1つずつ特徴やメリットを解説していきます。

 

手のひら捕球で握り換えをより速く

 

久保田スラッガーが手のひら捕球を提唱するまでは、ボールはウェブ下で捕球するのが野球界の常識でした。

野球経験の少ないお父さんから教わるときのほとんどが「ボールはここ(ウェブ下)で捕るんだよ」と教えられたのではないでしょうか?

 

結論からまとめると、久保田スラッガーが提唱する捕球方法もウェブ下で捕球します。

しかし、素早い持ち替え・スローイングが必要とされる内野ゴロ・二遊間のゲッツーのときはウェブ下ではなく手のひら部分で捕球した方が良いと久保田スラッガーは提唱しました。

 

 

こちらの動画にもありますが、素早い握り換えとスローイングが必要とされる状況で手のひらポケットで捕球すべき理由はより速く正確にボールの握り換えが可能だからです。

 

このように、久保田スラッガーのグローブは素早い持ち替えが可能となるように【ウェブ下と手のひら】の2ヵ所にポケットができるように設計されています。

ミズノをはじめとした大手も手のひら捕球をしやすいグローブの開発を行い、今では手のひら捕球やグローブ業界の常識となりました。

 

グローブを理想に導く湯もみ型付け

 

久保田スラッガーといえば湯もみ型付けです。

湯もみ型付けとは字の通りでお湯にグローブにつけて型付けを行う方法です。

 

グローブは革製品であり、革製品にお湯(=水)は天敵です。

そんなグローブにとって天敵であるお湯を使用して型付けを行う「湯もみ型付け」を提唱したのが久保田スラッガーでした。

 

湯もみ型付けのメリットはボールを捕球しやすい最適な型に確実にすることができることです。

久保田スラッガーの湯もみ型付けはただグローブを柔らかくするのではなく、ボールを適切なところで(手のひらとウェブ下)確実に捕球できるように仕上げてくれます。

 

通常のグローブの型付けが親指と小指だけが動くような仕上がりなのに対し、久保田スラッガーの湯もみ型付けは親指〜小指までの5本の指を自在に動かすことができるように仕上げてくれます。

5本の指が自在に動くことによって、他のメーカーのグローブよりも素手感覚で捕球することができるのでより確実に、より速く持ち替えをすることを実現させてくれます。

 

また、久保田スラッガーのグローブは湯もみ型付けとの相性を考えて「素上げの革」が使用されています。

素上げの革とは?

通常グローブに使用される革は表面にコーティングがされているが、表面のコーティングがされていない革のことを「素上げ」と呼ぶ。

湯もみ型付けの際のグローブに浸透した水分が抜けやすいことと、乾燥後のオイルが浸透しやすいことが特徴で湯もみ型付けとの相性が良いといわれている。

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このように、今では当たり前のように行われている湯もみ型付けも久保田スラッガーが発祥でした。

かつてはタブーとされていた手法を野球界の常識にした久保田スラッガー

人気の秘密が分かりますね。

 

スラッガーが開発したエッジ機能

 

エッジ」と呼ばれる機能も久保田スラッガー発祥です。

 

この黄色の○で囲んだところが「エッジ」と呼ばれる部分になります。

 

エッジ付きのウェブのメリットは、ウェブの柔軟性と屈曲性を高めることで球際の打球にもより対応できるようになり、ウェブ先もクロスで紐が通っているためウェブ先の強度が高まり、強烈な打球にも負けないグローブになることです。

 

引用:https://item.rakuten.co.jp/gtk

また、このようにエッジ部分でカラーを変えることができるので大学生以上であればカラフルでかっこいいウェブにすることができるのも特徴の1つです。

 

豊富な基本モデルであなたにぴったりのグローブが見つかる

 

久保田スラッガーは基本モデルが大手メーカーに負けないくらい豊富に揃っています。

2019年現在で内野手用だけで32個の基本モデルがあります。

 

全てがグローブの大きさや捕球面の広さ、深さ、指の長さ、折り返しが異なるのであなたにピッタリのグローブを見つけることができます。

逆に基本モデルが多すぎてどれを選べばいいか分からないという人も少なくないと思うので、そういう人はスポーツ店の店員さんに自分のプレースタイルやこだわり、好み、理想を伝えて適切な基本モデルを提案してもらいましょう。

 

最後に

 

以上、プロアマ問わず内野手から絶大な人気と信頼を誇る久保田スラッガーの特徴とメリットをまとめてみました。

久保田スラッガーは言うまでもなく信頼してオーダーすることができるグローブメーカーです。

 

オーダー価格も硬式用で¥53000〜と大手メーカーよりもお手頃価格なのが私たち選手側からしたら嬉しいですね。

また、ラベルの種類が豊富だったり。ピンクや水色、緑、ゴールドなど大手メーカーでは選択することができないカラーでオーダーすることができるのも久保田スラッガーの大きな魅力だと思います。