新品のグローブの型付けの方法は大きく2つに分けることができます。
1つがお湯やスチームといった『水分』を利用した型付け。
一方でもう1つがそういった『水分』を利用しない型付け方法。
俗にいう『手もみ型付け』と呼ばれるものです。
湯揉み型付けが悪くて(良くて)、手もみ型付けが良い(悪い)というわけではありませんが、両者ともにメリットもデメリットもあります。
グローブの型付けを初めてやる!という人にはたくさんのお客様のグローブの型付けを行うGRANSTARでは『手もみ型付け』を推奨しています。
その理由と手もみ型付けのメリットが大きかったので今回は紹介していきます。

手もみ型付けのメリットが大きすぎる

手もみ型付けのメリットは以下の通りです。
・お湯やスチームなど『水分』を使用しないのでグローブへのダメージが少ない
・時間をかけて型付けを行うので、失敗が少なく、より自分の理想の型に仕上げやすい
では、詳しく見ていきましょう。
お湯やスチームなど『水分』を使用しないのでグローブへのダメージが少ない
話題の湯もみ型付けのデメリットとしては、色移りや湯シミができてしまう恐れがあることをあげることができます。
基本的にグローブもそうですが、革製品に対して『水分』というものは天敵です。
正しく乾燥やその後の保革等の作業を行うことができれば、大きな問題はないのですが、全くの初心者の方が行うにはリスクがあるということができます。
しかし、手もみ型付けであればオイルと自分の手やグラブハンマーを利用してグローブの型付けを行うので、当然ですが水を利用することはありません。
ですので、当然色移りや湯シミができることはありません。
念願の新しいグローブですから、当然いつまでもかっこよくきれいな状態で使用したいですよね。
もちろん、湯揉み型付けの技術を上達するには数をこなしていくしかありませんが、基本的に自分のグローブの型付けを行う回数ということは多くないですよね。
ですので、できるだけ失敗しにくい手もみ型付けを実践することをGRANSTARではオススメします。

時間をかけて型付けを行うので、失敗が少なく、より自分の理想の型に仕上げやすい
湯揉み型付けやスチーム型付けといった『水分』を利用したグローブの型付けが1度の作業である程度グローブの型が完成し、ある程度キャッチボールやノックで使用できる程度に仕上がりますが、
手もみ型付けは1度の作業ではすぐにキャッチボールやノックで使用できるほどの柔らかさや型に仕上げることは難しいです。
手もみ型付けは、揉みと叩きを丁寧に何度も何度も行い、その間に軽いキャッチボールやノックでしようしながら何度も何度もボールを弾きながらグローブを柔らかくするこの作業を何度も繰り返すことで型を付けていく手法になります。
つまり、ある程度キャッチボール等で使用しながら日々日々グローブの型を付けていくことになるので自分が本当に使いたい型に仕上げやすいということができます。
また、手もみ型付けが何度も何度も揉みや叩きといった工程を繰り返し、グローブの型を完成させるのに対し、湯もみ型付けが1度の工程である程度のグローブとしての型が完成します。
なので、万が一湯揉み型付けで失敗してしまった場合、改善がしにくいというデメリットが湯揉み型付けにはありますが、手もみ型付けは丁寧に丁寧に少しずつグローブの型を完成させるので型付け初心者の型でも型付けの失敗が少ない方法ということができます。
手もみ型付けで絶対にしてはいけないこと
手もみ型付けをしていく中で絶対にしてはいけないことは『無理』です。
湯揉み型付けではグローブをお湯に浸けることで革の繊維を柔らかくした上で、揉みや叩きといった工程を行います。
なので、グローブをひっくり返したり、背面から叩いてグローブをぺったんこにしたり、雑巾のように丸く絞ったするような『無理』をしてもグローブに支障はありません。
しかし、手もみ型付けではそういった革の繊維が柔らかい状態にはありませんので、無理にギュッと握ったり、グローブをひっくり返したりなど、グローブにとって『無理』な行為は絶対にしてはいけません。
イメージでいうと、体が硬い人がいて、その人に強制的に開脚を180度近い角度まで広げたり、ベタッと顔が地面に着くくらいに背後から押し倒すのと同じです。
その人がそういった『無理』をされてその後どうなったかは言うまでもないですね。
グローブにとって『無理』をしてしまうと、グローブにシワができてしまったり、捕球面が浮いてしまったりなどせっかくのグローブの仕上がりが悪くなってしまいます。
よって、新品のグローブに『無理』は厳禁です。
徐々にグローブを柔らかく慣らしていきましょう。
手もみ型付けが向かない人、そんなあなたには湯もみがオススメです
初心者の方には手もみ型付けがオススメとこの記事では紹介しましたが、このような人には手もみ型付けは不向きです。
手もみ型付けが向かない人
・すぐに新しいグローブを使いたい人(最後の大会が近いなど)
・最初からベコベコに柔らかいグローブを使いたい人
上記の人には手もみ型付けは不向きです。
スポーツ店の人に依頼してもいいですし、湯揉み型付けでグローブの型付けを行うことをオススメします。

まとめ:初心者には手もみ型付けがオススメです

以上、手もみ型付けのメリットをまとめてみました。
手もみ型付けのデメリットとしては時間だけで、メリットは非常に大きく、初心者の方でも失敗をしにくい型付けの方法だということができます。
よし!自分で型付けをやるぞ!という方はまずは手もみ型付けから挑戦してみるのがいいと思います。
GRANSTARではお客様からオーダーいただいたグローブを経験豊富なスタッフが湯揉み型付けにて型付けを行います。
その理由は
・早くお客様にいい状態でグローブを届けたい
・よりお客様の要望を実現するため
以上の2つです。
お客様の理想を形にします。
GRANSTARは本気の野球人に”最強の武器”を提供します。
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