捕れるか捕れないかの『球際』
こういった球際の打球を捕れるか捕れないかで試合は大きく変わってくると言っても過言ではありません。
では、そういった球際の打球をしっかり捕球するにはどうしたらいいのでしょうか?
答えは1にも2にも練習です。
練習を重ねることで1歩目の速さを追求したり、グラブ捌きやハンドリングを磨きます。
そうやって自分の技術を磨きますが、自分の腕ばかり磨いていて肝心なグローブは全く磨かずにボロボロ・・・という選手は果たしてここ一番という状況で最高のプレーをすることができるでしょうか?
答えはNoです。
いいプレーをできるかどうかは自分の腕次第と言うこともできますが、自分の相棒であり武器であるグローブの手入れを怠っていたら、きっと100%の自身を持ってプレーをすることができないと思います。
従って、自分の最大限の実力を発揮できるもできないもグローブ次第と言うこともできます。
人が毎日お風呂に入って体をきれいにするのと同じように、グローブも使ったらきれいに手入れをしてあげる必要があります。
今回はそんなグローブの手入れの仕方を1から解説していきます
なぜグローブには手入れが必要なのか?
グローブは革製品
グローブは当然使用すると、基本的に土の上で使用するので、土や砂ぼこりがグローブには付着してしまいます。
また、捕球をしたり飛び込んだりして当然ですがダメージを受けます。
グローブは人の皮膚とは違って再生することはできないので、一度傷ついてしまうと元に戻すことはできません。
だからこそ、女性がいくつになっても綺麗であるためにスキンケアを怠らないのと同じように、今の良い状態を少しでも長く維持するためにグローブには手入れが必要なのです。
愛着が湧く
毎日使用するグローブ
毎日練習終わりに丁寧に丁寧に我が子のように手入れを繰り返していくと、グローブに愛着が湧いてきます。
もっと上手くなりたい、レギュラーになりたい、甲子園に出たい・・・
いろんなことを考えながらグローブの手入れを行うので、その想いがだんだんグローブにも届いていくような感覚すら覚えてきます。
では、正しいグローブの手入れ方法を1から解説していきます。
正しいグローブの手入れ方法
①汚れ落とし
人が1日活動すると汗やいろんな汚れが付くように、1日使用したグローブには汗や砂ぼこり、土が付着しています。
なので、人がシャンプーをしたり体を洗ったり、洗顔をするのと同じように、グローブも1日の汚れを落としてあげることが必要です。
ブラシ(歯ブラシでも可)
汚れ落としクリーナー(レザーローショ)
ブラッシングで大まかな汚れを落とす
グローブの手入れは汚れ落としから始まります。
まずはこのようなブラシを使って大まかな土や砂ぼこりを落としていきます。
紐の間やハミダシ部など細かい隙間などにも土や砂ぼこりは入り込んでいますので、このようなブラシを使ってきれいに汚れを落としていきます。
ブラシがなければ歯ブラシや乾いたタオルなどでもOKです。
基本的に、日常のグローブの手入れは大まかな土や砂ぼこりを落とすだけで十分です。
後で紹介しますが、オイルの塗りすぎはグローブが思ったり逆に劣化に繋がってしまいかねるので、日常はブラシを使って丁寧に汚れを落とすだけで十分です。
クリーナーを作ってすっぴん状態に
使用頻度がほとんどであるのなら2週間~1カ月に1度はマルチクリーナーやレザーローションを使用して、グローブから頑固な汚れや沁み込んだオイルを落とし、すっぴんの状態にしてあげましょう。
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固形タイプのマルチクリーナーであればタオルか歯ブラシ、液体タイプのレザローションであればタオルを使って丁寧にグラブに付着した頑固汚れをきれいにしてあげましょう。
汚れを落としたら、クリーナーがグローブに残らないようにきれいに拭き取りましょう。
②保革:グローブに栄養を!
保革オイル
必要であればタオルやスポンジ
グローブをきれいにすっぴん状態にしたら、グローブに栄養を与えます。
保革オイルを素手やタオル、スポンジ等を使って丁寧に薄くグローブ全体に塗っていきます。
紐も傷みやすく、放置すると切れやすくなってしまうので、紐にも丁寧に保革オイルを塗ってあげましょう。
オイルの塗りすぎはグローブが重くなる原因です。丁グローブを丁寧にしたいあまりにベタベタ塗りすぎてしまうのはかえってグローブにはよくありません。
また、毎日オイルを塗るのも厳禁です。グローブがパサパサになってきたなと感じてから保革オイルを薄く塗ってあげましょう。
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仕上げ:ツヤ出しでよりかっこよく!
保革オイルを丁寧に塗ったら、いよいよ最後の仕上げです。
まずは柔らかい馬毛ブラシを使用して、塗布したオイルを革の繊維にまで馴染ませていきます。

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ブラッシングをするだけでもグローブにツヤがでますが、最後の仕上げということでムートンを使ってツヤ出しを行います。

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ムートンで乾拭きを繰り返すと見違えるようなツヤがグローブから出てき、男前にかっこよく仕上がります。
意外と大切!保管方法
以上がグローブの正しい手入れ方法です。
ですが、手入れ方法同様に大切なものがあります。
それが保管方法です。
グローブ内は非常に蒸れます。
あまり感じなくても、グローブ内は湿気ているということはよくあります。
ですので、手入れをした後はすぐにグローブ袋に入れてカバンにしまうのではなく、風通しの良いところで一晩乾燥させましょう。
そのときに乾燥材をグローブに入れておくのがオススメです(乾燥剤は100均でも販売されているので是非購入してください)

最後に
以上、グローブの正しい手入れの方法から保管方法まで紹介しました。
自分の体の一部になり、しんどい練習もここ一番の場面も一緒に乗り越えるグローブだからこそ大切にしていただきたいなと思います。
グローブは決して安いお買い物ではないですし、自分のお金やご両親のお金で購入した大切なものだからこそ、大切にする必要はあります。
自分の相棒であるグローブを大切にしていたら、きっとここ一番という場面でグローブがチームを救ってくれるはずです。
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