グローブの革の種類として、キップレザーとステアレザーというものがあります。
今では、各メーカーやYoutuberの方の動画での配信もあって、一昔前と比較するとキップレザーとステアレザーの認知も上がってきているかとは思います。
これから新しいグローブの購入を検討している人はもちろん、野球を愛する野球人なら私たちの最大の相棒であるグローブに使用する革について知っておくに越したことはないので、今回はキップレザーとステアレザーについて簡単にまとめていきます。
キップって?ステアって?
多くのグローブがステアで作られている
世の中に出回っているグローブのほとんどがこのステアレザーで作られています(正式にいうとステアハイドといいます。以後ステアレザーと呼びます)
生後2年~のオスの成牛から採れる皮のことをステアレザーと言います。
大人の牛から採れた皮と考えるのが分かりやすいかと思います。
ステアレザーの特徴は世にあるグローブの多くに使われていることもあって耐久性のあることが特徴の1つです。
また、手触りもなめらかで上質な質感があるのも特徴となります。
キップレザー=高級?
大人の牛の皮を使用したキップレザーに対して、キップレザーは生後半年~2年ほどの牛、すなわち子供の牛から採れた皮のことを示します。
ステアレザーと比較すると、軽量感があり、きめ細かで手触りもよく、グローブとしても馴染みやすいのが特徴です。
当然ですが、キップレザーは子供の牛の皮を使用するので、牛一頭から採ることのできる量は大人の牛の皮であるステアレザーと比較すると少なくなります。
なので、革自体の価値も高く貴重で、プロ野球選手用のグローブに使用されることも多かったりします(GRANSTARではプロ野球選手からの注文も一般のお客様からの注文も分け隔てなく発注していますが)
また、他社様のキップレザーを使用したオーダーグローブも価格が高く設定されていたりします。
逆にいうと、ステアレザーは激しい扱い方をする野球用のグローブにはもってこいで、牛一頭から採れる量も多いので、基本的にスポーツ店に並んでる多くのグローブがこのステアレザーを使用したグローブになります。
高校球児にオススメなのはどっち?
結論から話すと高校球児にオススメな革はステアレザーとなります。
理由は明確でステアレザーはキップレザーよりも耐久性があります。
高校野球は知っての通り、毎日のように激しい練習があります。
飛び込んだり、長い時間真夏の炎天下の中使用したり、時には雨の中あなたの大事なグローブを使用することも当然あるでしょう。
すなわち、グローブの消耗も激しいということです。
グローブの消耗が他のステージの選手と比較しても激しいと言うことは、グローブの買い替える機会も増えるということです。
高校野球2年半の間でプロ野球選手のように何個も何個も新しいグローブを買い替えるのは現実的ではないですし、それなら少しでも丈夫なステアレザーを利用したグローブを高校球児の方にはオススメできます。
キップレザーの独特ななめらかで馴染みやすい質感はもちろん最高ですが、高校球児にどっちをオススメするかと聞かれると断然ステアレザーを以上の理由でオススメします。
GRANSTARではステアレザーを使用!
GRANSTARでは以上の理由もありますが、安定した品質と価格でグローブを提供し続けるためにもステアレザーを使用してお客様のグローブを製作しています。
キップレザーは子供の牛の皮から採る皮になるので、牛1頭から採れる量も当然少なくなります。
従って、革自体の価値が高くなると共に、革自体の価格も当然ですが高くなってしまいます。
また、現在、業界的にもキップレザーはすごく貴重で入手するのが困難になってきているとグラブ工場の職人さんから話をよく伺います。
GRANSTARのコンセプトは【プロ野球選手と同じ最高品質なグローブを適正価格で】です。
なので、価格が高く安定して供給できない恐れのあるキップレザーは使用せずに、安定して最高品質なものを供給することのできるステアレザーをGRANSTARでは使用しています。